考察
本研究では,以下のような仮説を設定しBGMの有無とテンポの速さの違いによる作業への影響に,楽観性の高さはどのように影響するのかについて検討した.
仮説1:楽観性が高い人は楽観性が低い人よりも精神テンポが速いと考えられるため, テンポが速い音楽を聞いたとき, 音楽なし・テンポの遅い音楽よりも作業認識得点や課題評定,課題態度が良く,作業時間が速くなる
仮説2:楽観性が低い人は楽観性が高い人よりも精神テンポが遅いため, テンポの遅い音楽を聞いたとき, 音楽なし・テンポの速い音楽よりも作業認識得点や課題評定,課題態度が良く,作業時間が速くなる
仮説3:音楽聴取後はポジティブ感情が上がり,ネガティブ感情が下がる
仮説4:楽観性の高い人はテンポが速い音楽を聴いたときの方がテンポの遅い音楽を聴くよりも,ポジティブな感情が上がるのではないか
仮説5:楽観性が低い人はテンポが遅い音楽を聴いたときの方がテンポの速い音楽を聴くよりも,ポジティブな感情が上がるのではないか
仮説6:テンポの遅い音楽を聞いたとき,作業の印象が良くなるため,テンポが遅い群の方が音楽なし群とテンポが速い音楽群よりも体感時間が短いのではないか
仮説7:作業認識において遅いテンポの音楽を聴いたとき「もう一度行いたい」が高く,「無意味」「作業感」が低いのではないか
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