【方法】


1.調査対象
   三重県の日本人大学生を対象に全2回の質問紙調査を行った。それぞれ対象となったのは,1回目の調査では164名,2回目の調査では158名,1回目と2回目の調査で同一の回答者が回答したことが判断できたものが112名であった。

2.調査時期
   2019年11月下旬

3.手続き
   全2回の質問紙調査を行った。講義を受講している学生等に1回目の調査を実施してから,約1週間後に再度質問紙を配布し,2回目の調査を行った。質問紙を配布する際には,質問紙調査の説明を行った。特に2回目の調査においては,「死に対する態度」を扱っているため,被調査者に対するネガティブな影響を極力避けられるよう,口頭及びフェイスシート,質問の教示文で,回答拒否ができる旨を強調した。

4.質問紙の構成
   質問紙は以下の尺度によって構成した。

4-1.1回目の調査  

4-1-1.フェイスシート
   回答者の学年,学部,コース・専攻,性別について尋ねた。
 
4-1-2.時間的態度
   白井(1994b)の時間的展望体験尺度(Table 1)を使用した。尺度は18項目からなっており,「現実の充実感」,「目標指向性」,「過去受容」,「希望」の4つの下位尺度で構成されている。「1.まったくあてはまらない」から「5.とてもあてはまる」の5件法で測定した。
 
4-1-3.幸せへの動機づけ
   浅野他(2014)の日本版HEMA尺度(Table 2)を使用した。尺度は11項目からなっており,「くつろぎ追求」,「幸福追求」,「喜び追求」の3つの下位尺度で構成されている。「1.まったくあてはまらない」から「5.とてもあてはまる」の5件法で測定した。
 
4-1-4.誕生日の日付の2桁と携帯電話番号の下3桁
   1回目の調査と2日目の調査で,同じ回答者が回答したものが判断できるよう,誕生日の日付の2桁と携帯電話番号の下3桁,合計5桁の数字の記入を求めた。その際,個人を特定するものではないことを明記した。
 


  

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