質問紙構成


質問紙は,特性的自己効力感についての回答を求めた。フェイスシートには「大学生の意識調査」と称した。フェイスシートにおいても研究参加の同意と同様に,調査に協力することへの同意を求め,同意した人のみURLをクリックしてもらい,性別・学年・学部を尋ねた。


6-1特性的自己効力感について

成田(1995)は,特性的自己効力感は特定の状況だけでなく,未経験の新しい状況においても適応的に処理できるという期待に影響を与えることを示唆した。このため,特性的自己効力感を測定することは個人の行動を予測する上で非常に重要となる。過去の成功と失敗から形成され,個々の状況に依存せず,より一般化した日常場面における行動に影響する特性的自己効力感尺度を用いることで,普段の日常場面から個人が持つ努力観や,努力に対する肯定的な認識との関連を検討することができるのではないかと考え,成田(1995)の特性的自己効力感尺度を用いた。「行動を起こす意志」「行動を完了しようと努力する意志」「逆境における忍耐」などからなる全23項目について,回答者自身にどれくらい当てはまるかを「全く思わない(1点)」~「よく思う(5点)」までの5件法で測定した。


next