5.本研究の目的
以上のことから、本研究では過度に依存されている側,すなわちより多くのサポートの送り手としての甘えられたい意識が,互恵的でない恋愛関係にどのような影響を与えているのかを明らかにすることを目的とする。以下を仮説として設定する。
仮説 1.最も親しい他者として恋人を想起した場合,友人を想起した場合よりも甘えられたい意識は強くなり,関係満足度は高くなる。
仮説 2a.恋愛関係・友人関係においてサポートの授受のバランスが取れている場合ほど関係満足度は高くなる。
仮説 2b.恋愛関係においては甘えられたい意識が強い場合は,サポートの授受のバランスが取れてない場合(とくに過小利得状態)であっても満足度が高くなる。
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