方法
1.調査対象
大学生 174 名を対象にインターネット調査を実施した。回答に不備があった者を除き,有効回答者として計 168 名(男 63名,女 105 名,平均年齢;19.93 歳 )を分析対象とした。
2. 実施時期
2022年 11 月上旬から11月下旬
3.手続き
質問紙による調査を行った。 質問紙はWeb上に掲載し,講義時間外に回答を求めた。また,SNS上で回答者を募集し,回収した。
4.質問紙の構成
質問紙は,レジリエンス,愛着スタイル,家族機能によって構成された。また,フェイスシートにおいて,「大学生の精神的健康に関する調査」と称し,本研究の調査に協力することの同意の確認を行い,性別,大学名,学部,年齢を尋ねた。
4ー1.家族機能に関する項目
立山(2006)によって作成された家族機能測定尺度(FACESV)邦訳版を用いた。「あなた自身についてお答えください。」という教示分を示し,回答を求めた。本尺度の全17項目について回答者がどの程度当てはまるのか「まったくない」「あまりない」「ときどきある」「よくある」「いつもある」の5件法で測定した。
4ー2.愛着スタイルに関する項目
中尾・加藤(2004)によって作成された一般他者を想定した愛着スタイル尺度(ECR-GO)を用いた。大学生10名に質問項目の分かりやすさを尋ねる予備調査を行い,理解が難しいと判断された質問項目の表現を意味は変わらないように変更した。「あなたが普通の対人関係の中で一般的に体験している気持ちや感じ方に,どのくらいよくあてはまりますか。現在の対人関係での経験だけでなく,いろいろな対人関係の中であなたが普通によく体験していることを思い浮かべながら,それぞれの文について評定してください。」という教示分を示し,回答を求めた。本尺度の全30項目について回答者がどの程度当てはまるのか「全く当てはまらない」「ほとんど当てはまらない」「あまり当てはまらない」「どちらともいえない」「ややあてはまる」「かなり当てはまる」「非常によく当てはまる」の7件法で測定した。
4−3. レジリエンスに関する項目
平野(2010)によって作成された二次元レジリエンス要因尺度(BRS)を用いた。「あなた自身についてお答えください。」という教示分を示し,回答を求めた。本尺度の全21項目について回答者がどの程度当てはまるのか「まったくあてはまらない」「あまりあてはまらない」「どちらともいえない「ややあてはまる」「よくあてはまる」の5件法で測定した。
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