結果




1.分析対象者と各群の内訳

 本来3名1グループで行うところ,2名になってしまったグループ(2グループ4名)は分析から除外した。その結果,分析対象者は39名となった。各群の内訳は,刺激なしの統制群が3グループ9名(男性1グループ,女性2グループ),刺激ありの実験群が10グループ(男性4グループ12名,女性6グループ18名)であった。




2.操作チェック

 実験群の32名全員が“かわいい”と思う画像を選択することができた。選ばれた画像の種類と人数は,乳児,小型犬が6名ずつ,子猫が5名,ハリネズミ,キャラクターが3名ずつ,成猫,鳥が2名ずつ,成犬,ハムスター,ぬいぐるみが1名ずつであった。




3.因子分析と各下位尺度の記述統計量

 小川・門地・菊谷・鈴木(2000)の一般感情尺度の因子分析を行った。確認的因子分析で先行研究の3因子構造が今回のデータにおいてもあてはまるかを確かめた。その結果,一般感情尺度のモデル適合度がCFI=.950,SRMR=.0896,X2(24)=28.2,p=0.253となった。 木村・磯・桜木・大坊(2005)の会話満足度の因子分析を行った。こちらも確認的因子分析を行い,先行研究の3因子構造となるかを確認した。その結果,適合度はCFI=.933,SRMR=.0526,X2(6)=9.66,p=0.140となった。各尺度の下位尺度ごとに尺度構成を行い,信頼性を検討するために,ω係数を求めた。各下位尺度のω係数及び記述統計量を,実験群をTable1に, 統制群をTable2に示す。





 

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