考察


 本研究では”かわいい”という感情が非対面での人のコミュニケーションにどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。ウェブ会議ツールZoomのミーティングで会話実験を実施し,質問紙にて意思疎通度,一般感情,会話満足度について回答してもらい,録画にて笑顔表出時間,笑顔回数,相槌回数,発話時間,発話回数を集計した。本研究では,以下の4つの仮説を立てた。

 仮説1:「かわいい」画像を見た会話は,「かわいい」画像を見ない会話よりも意思疎通度が高い。
 仮説2:「かわいい」画像を見た会話は,「かわいい」画像を見ない会話よりも会話の満足度が高く,緊張,不安が軽減する。
 仮説3:「かわいい」感情の効果には性差がみられる。
 仮説4:「かわいい」画像を見た会話は,「かわいい」画像を見ない会話よりも,笑顔の回数,笑顔表出時間,発話回数,発話時間,相槌が増える。



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