6. 本研究の仮説




 本研究では、コント鑑賞を通して他者に共感しユーモアを感受する経験によって、個人に内在するユーモア志向と状態共感との関係を明らかにすることを目的とする。以下を仮説として設定する。

 仮説1:遊戯的ユーモア志向は、場の雰囲気を察することに長けているため、他者の感情に敏感で他者指向である。
 仮説2:攻撃的ユーモア志向は、負の感情に鋭敏であるため、自分と他者の感情が同期する傾向がある。
 仮説3:支援的ユーモア志向は、愛他性が高く客観視に長けているため、視点取得が高い。
 仮説4:ユーモア刺激との接触経験が多く、ユーモアに親しみを感じている人は、他者の感情に敏感で、かつ視点取得が高い。



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