方法
被験者:三重大学学生および大学院生の91名(男性34名、女性57名)。
実験条件:実験条件は、以下の通りである。(Table1)
条件@とAに関しては、ビデオを2種類見せることの順序効果を
考慮に入れて、カウンターバランスした。
手続き:被験者は「記憶の残りやすさの実験」という名目で参加した。
被験者が実験室にて自己意識尺度に記入し終えた後、迷惑行為のビデオ
を見て、それに対する迷惑認知を測定するため、迷惑行為尺度に回答
した。その際、「目線との関係も研究対象にしている」という教示の元、
表情をビデオカメラで録画することによって自己フォーカスを操作した。
迷惑行為ビデオ:条件@とAに関しては、セッションが2回あるため、ビデオは
2種類(a・b)用意した。その迷惑行為ビデオの構成は、迷惑行為と無関
連行為の2場面が1セッションとし、ある特定の人物Aさんについて聞いた。
無関連行為は、分析対象としなかった。
質問紙:菅原(1984)の自己意識尺度の21項目に新たに1項目加えた
質問紙「1,まったくあてはまらない」から「7,非常にあてはまる」
の7段階で評定。独自で作成した迷惑認知尺度20項目(うち5項目は、
記憶の残りやすさの項目であり、分析対象とはしない)「1はい」か
「2いいえ」で回答。

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