本章では、特性援助志向性、状態援助志向性、状態被援助志向性を測定する尺度を新たに作成した。特性援助志向性は『援助に対する肯定的態度』、『援助に対する懸念と抵抗感のなさ』の3因子構造になった。状態援助志向性は『物品貸与・助力』、『相談』、『助言・忠告』、『紹介・勧誘』、『情報提供』の5因子構造となった。また、状態被援助志向性は『被勧誘・紹介』、『被代行・助力』、『被相談』、『物品借用・譲受』『被気遣い』、『被助言・忠告』の6因子構造となった。 下位尺度の一部は、構成概念妥当性が十分に検討できなかったものがあるが、全体として妥当性があると判断したため、本調査では予備調査で精選した尺度項目を用いることにした。 |
||