3.楽観性が受動的先延ばし行動傾向および積極的先延ばし行動傾向に与える影響
楽観性が受動的先延ばし行動傾向および積極的先延ばし行動傾向に与える影響を検討するために、受動的先延ばし行動傾向および積極的先延ばし行動傾向の下位尺度得点を従属変数、楽観性の下位尺度得点を独立変数として重回帰分析を行った。その結果、受動的先延ばし行動傾向の「課題先延ばし」においては、楽観性側面の肯定的期待から有意な正の影響がみられた(Table9)。また、受動的先延ばし行動傾向の「約束事の遅延」においては、いずれの楽観性側面からも有意な影響はみられなかった。一方、積極的先延ばし行動傾向の「プレッシャー管理能力」と「意図的な意志決定」において、楽観性側面の割り切りやすさから有意な正の影響がみられた(Table10)。また、積極的先延ばし行動傾向の「締め切りに間に合わせる能力」においては、楽観性側面の肯定的期待から正の影響がみられた(Table10)。
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