@尺度構成の検討
まず、得られたデータから学業的満足遅延尺度の項目ごとに記述統計量を算出し、それぞれの特徴を検討した(table1)。いずれの項目においても天井効果、床効果はみられなかった。また、各データの尖度と歪度を検討した。いずれの項目においても大きな値は得られなかったため、各項目のデータはおよそ正規分布に従っていると判断した。
次に、作成した尺度の内部一貫性を検討するため、クロンバックのα係数を算出した結果、α=.68となった。項目の選定によって信頼性が上がるかどうかを確認するため、項目合計統計量を算出し検討を行った(table2)。項目合計統計量からは、第6項目の修正済み項目合計相関係数がやや低く、当該項目を削除した場合信頼性係数が.68から.69に上がることが示された。しかし、多様な質問内容によってより多面的に学業的満足遅延を捉える必要があることを考慮したうえで、α係数の改善が.01のみであったため、全ての項目を採用した。
BACK NEXT
TOP