【結果】

2.スキンシップの下位尺度間の関連
スキンシップ尺度の3つの下位尺度に相当する項目の平均値を算出し、それぞれ「接触・交流」下位尺度得点(平均2.06 ,SD 0.80)、「遊び」下位尺度得点(平均2.17 ,SD 0.67)、「世話」下位尺度得点(平均1.90 ,SD 0.86)とした。内的整合性を検討するために、α係数を算出したところ、「接触・交流」でα=.84、「遊び」でα=.64、「世話」でα=.67と十分な値が得られた。スキンシップ尺度の下位尺度間相関をTable7示す。3つの下位尺度は互いに有意な正の相関を示した(接触・交流と「遊び」(r= .41, p < .001)、「世話」(r = .58, p < .001)、遊びと「世話」(r = .35, p < .001))。




3.各下位尺度間の相関
各下位尺度間の相関係数をTable8に示す。接触・交流下位尺度は「帰属安心」(r = .59, p < .001)、「親密・表出」(r = .58, p < .001)、「回避・非表出」(r = .24, p < .01)、「自己のコントロール」(r = .12, p < .05)、「対人関係」(r = .28, p < .001)、「責任ある意思決定」(r = .21, p < .001)、「自己への気づき」(r = .18, p < .01)、「他者への気づき」(r = .32, p < .001)の全ての下位尺度において正の相関を示した。遊びは、「帰属安心」(r = .41, p < .001)、「親密・表出」(r = .40, p < .001)、「回避・非表出」(r = .13, p < .05)、「対人関係」(r = .16, p < .01)、「責任ある意思決定」(r = .20, p < .001)、「他者への気づき」(r = .19, p < .001)の下位尺度において正の相関を示し、「自己のコントロール」(r = .08, n.s.)と「自己への気づき」(r = .10, n.s.)への相関はみられなかった。世話は、「帰属安心」(r = .42, p < .001)、「親密・表出」(r = .40, p < .001)、「対人関係」(r = .15, p < .01)、「責任ある意思決定」(r = .11, p < .05)、「他者への気づき」(r = .19, p < .001)の下位尺度において正の相関を示し、「回避・非表出」(r = .09, n.s.)、「自己のコントロール」(r = .09, n.s.)、「自己への気づき」(r = .08, n.s.)への相関は見られなかった。帰属安心と親密・表出は全ての下位尺度において正の相関を示した。帰属安心、親密・表出と「回避・非表出」(r = .27, p < .001, r = .33, p < .001)は正の相関を示しており、先行研究(姜・河内, 2010)の結果と異なるものとなった。回避・非表出については、「対人関係」(r = .25, p < .001)、「責任ある意思決定」(r = .20, p < .001)、「自己への気づき」(r = .13, p < .05)、「他者への気づき」(r = .30, p < .001)の下位尺度において正の相関を示し、「自己のコントロール」(r = .05, n.s.)への相関はみられなかった。





←BACK HOME NEXT→