【結果】

4.男女別の相関
男女別の相関係数をTable9に示す。男女で異なる相関関係がみられた。男女で結果が異なった部分を記述する。男子では、回避・非表出と「対人関係」(r = .35, p < .001)、「責任ある意思決定」(r = .25, p < .01)、において正の相関が示されたが、女子ではそれらの相関がみられなかった。女子では、接触交流は「自己への気づき」(r = .25, p < .01)、遊びは「回避・非表出」(r = .16, p < .05)、「対人関係」(r = .22, p < .01)、「他者への気づき」(r = .26, p < .01)、世話は「親密・表出」(r = .44, p < .01)、帰属安心は「自己への気づき」(r = .29, p < .01)において正の相関が示されたが、男子では、それらの相関はみられなかった。




5.父母別の相関
父母別の相関関係をTable10に示す。父母によって異なる相関を示した。母親は、「1番身近なおうちの人」全体で行った相関分析と同じ結果を示した。父親は接触・交流と「帰属安心」(r = .71, p < .001)、「親密・表出」(r = .72, p < .001)、「他者への気づき」(r = .36, p < .05)、遊びと「帰属安心」(r = .59, p < .001)、「親密・表出」(r = .61, p < .001)、世話と「帰属安心」(r = .64, p < .001)、「親密・表出」(r = .48, p < .01)、「他者への気づき」(r = .39, p < .05)において有意な正の相関関係が示された。つまり、スキンシップの3下位尺度と「帰属安心」「親密・表出」の相関関係はみられたが、社会的能力については、「他者への気づき」以外における相関関係はみられなかった。





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