【結果】

6.性差と父母による各下位尺度の差
性別と父母を独立変数、「接触・交流」「遊び」「世話」「帰属安心」「親密・表出」「回避・非表出」「自己コントロール」「対人関係」「責任ある意思決定」「自己への気づき」「他者への気づき」を従属変数とした2×2の分散分析を行った(Table11)。なお、母親を選んだ男子は139名、父親を選んだ男子は31名、母親を選んだ女子は205名、父親を選んだ女子は10名であった。分散分析の結果、「自己コントロール」に有意な交互作用がみられ(F(1,372)=4.84, p<.05)、母親を選んだ女子は男子よりも得点が高いことが示された。また、性別においても有意な主効果がみられ(接触・交流:F(1,359)=13.80, p<.001,遊び:F(1,359)=5.12, p<.05,世話:F(1,370)=30.37, p<.001,帰属安心:F(1,362)=9.62, p<.01,親密・表出F(1,371)=18.85, p<.001,回避・非表出:F(1,364)=4.25, p<.05)、スキンシップと愛着の下位尺度全てにおいて女子の方が男子より得点が高いことが示された。「遊び」「世話」においては、「1番身近なおうちの人」に有意な主効果がみられ(それぞれF(1,359)=15.13, p<.001, F(1,370)=6.30, p<.05)、いずれも父親の方が母親より得点が高いことが示された。





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