【結果】

10.スキンシップ、愛着と社会的能力の関係
3つのスキンシップと愛着のスタイルによって「社会的能力」の得点が異なるかどうかを検討するために、1要因の分散分析を行った。3群の社会的能力の「自己コントロール」「対人関係」「責任ある意思決定」「自己への気づき」「他者への気づき」の5つの下位尺度のそれぞれの平均値をFigure4に示す。分散分析の結果、全ての社会的能力の下位尺度において0.1% 水準で有意であった(自己コントロール:F(2,277)=8.14, p<.001, 対人関係:F(2,275)=18.67, p<.001, 責任ある意思決定:F(2,279)=14.24, p<.001, 自己への気づき:F(2,280)=10.21, p<.001, 他者への気づきF(2,277)=19.57, p<.001)。TukeyのHSD法(5%水準)による多重比較を行ったところ(Table18)、「関係疎」群と「感情抑制」群と「密接」群との間に有意な得点差が見られた。「自己コントロール」「対人関係」「責任ある意思決定」「他者への気づき」において「感情抑制」群 =「密接」群 >「関係疎」群、「自己への気づき」において「密接」群 >「感情抑制」群=「関係疎」群という結果が得られた。


Figure4 3群の社会的能力得点






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