3. 各下位尺度間の相関
各下位尺度間の相関係数をTable4に示す。
3-1. 各尺度内での尺度間相関
Table4より,変化動機の下位尺度「関係維持」は「自然・無意識」「演技隠蔽」「関係の質」との間に有意な正の相関がみられた。(順に,r = .23 ; p<.01 , r = .78 ; p<.01 , r = .57 ; p<.01)また,「関係の質」は「自然・無意識」と「演技隠蔽」に有意な正の相関がみられた。(順に,r = .44 ; p<.01 , r = .54 ; p<.01)友人関係の下位尺度については,「気遣い関係群」は「関係回避群」「群れ関係群」との間に有意な正の相関がみられた。(順に,r = .46 ; p<.01 , r = .25 ; p<.01)
3-2. キャラに対する考え方と変化程度および変化動機の関連について
キャラに対する考え方の下位尺度「キャラがあることのメリット認知」は,変化動機の下位尺度「関係維持」と「関係の質」との間に有意な正の相関がみられた。(順に,r = .20 ; p<.05 , r = .18 ; p<.05)一方,「キャラがあることのデメリット認知」については変化動機の下位尺度「関係維持」「演技隠蔽」「関係の質」との間に有意な負の相関がみられた。(順に, r = -.18 ; p<.05 , r = -.23 ; p<.01 , r = -.23 ; p<.01)
キャラに対する考え方と変化程度の間には,有意な相関はみられなかった。
3-3. キャラに対する考え方と友人関係満足度および友人関係との関連について
キャラに対する考え方の下位尺度「キャラがあることのメリット認知」は,「友人関係満足度」と友人関係の下位尺度「群れ関係群」との間に正の相関がみられた。(順に,r = .17 ; p<.05 , r = .33 ; p<.01)一方,「キャラがあることのデメリット認知」については,相関はみられなかった。
3-4. 変化程度・変化動機と友人関係満足度および友人関係との関連について
変化動機の下位尺度「関係維持」は,友人関係の下位尺度「気遣い関係群」「関係回避群」「群れ関係群」のすべてに正の相関(順に,r = .45 ; p<.01 , r = .22 ; p<.05 , r = .17 , p<.05),「演技隠蔽」は,「気遣い関係群」と「関係回避群」との間に正の相関がみられた。(順に,r = .31 ; p<.01 , r = .21 ; p<.05)また,「自然・無意識」は友人関係満足度との間に正の相関がみられた。(r = .18 ; p<.05)
変化程度は,友人関係満足度および友人関係との間に相関はみられなかった。
3-5. 変化程度と変化動機の関連について
変化程度は,変化動機の下位尺度「関係維持」「自然・無意識」「関係の質」との間に正の相関がみられた。(順に,r = .24 ; p<.05 , r = .37 ; p<.05 , r = .24 ; p<.01)「演技隠蔽」との間には,相関はみられなかった。
3-6. 友人関係満足度と友人関係との関連について
友人関係満足度は,友人関係の下位尺度「群れ関係群」との間に,正の相関がみられた。(r = .33 ; p<.01)一方,「気遣い関係群」と「関係回避群」との間には,相関はみられなかった。
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