5. キャラサブカテゴリ上位5種による1要因分散分析


 キャラサブカテゴリによって,「キャラに対する考え方」と「友人関係満足度」および「友人関係」の得点が異なるかどうかを検討するため,回答数が多かった上位5種について,キャラに対する考え方,友人関係満足度,友人関係を従属変数として,1要因分散分析を行った1)。その結果をTable6に示す。

 その結果,キャラに対する考え方の「キャラに対するデメリット認知」において有意な群間差がみられた。TukeyのHSD法による多重比較を行ったところ,「いじられ」と「まじめ」の間に有意な群間差がみられた。(F(4,173)=2.91 ; p<.05)また,友人関係満足度においても有意な群間差がみられた。多重比較の結果,「いじられ」「お笑い」「まじめ」の間に有意な群間差がみられた。(F(4,173)=4.84 ; p<.01)そして,友人関係の「関係回避群」および「群れ関係群」で有意な群間差がみられた。多重比較の結果,「関係回避群」「群れ関係群」ともに,「お笑い」と「まじめ」の間に有意な差がみられた。(順に,F(4,174)=2.76 ; p<.05 , F(4,170)=4.28 ; p<.05)





注1)質問紙調査における“キャラ”の想起の際に,複数回答をした被験者については,異なるサブカテゴリの“キャラ”を回答した場合のみ,第一に回答した“キャラ”を採用し,1人につき1つのキャラサブカテゴリとして分析を行った。(1人につき1つのキャラサブカテゴリに分類した際の人数は付録1参照)

  



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