5. 友人関係性による比較


 所属しているグループの関係性によって,「キャラに対する考え方」と「友人関係満足度」および「友人関係」の得点が異なるかどうかを検討するため,1要因分散分析を行った。
 その結果,「キャラに対する考え方」との間には有意な差がみられなかった。このことから,友人関係性に“キャラ”はあまり関わってこないことが示された。
 一方で,「友人関係満足度」において,有意な群間差がみられ,「大学」よりも「小中高」の得点が高かった。このことは,友人関係満足度には,その友人関係の質や長さといったものが関係してくることを示唆している。この調査の対象には,大学1~2年生が多くおり,大学時代の友人グループよりも,それまでの小学校・中学校・高校での友人グループの方が,関係の継続年数も長く,より親密な関係を築いていると考えられる。そのため,より親密な関係である小中高の友人グループの方が友人関係満足度が高いと推測される。



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