4.群分け
個人と集団のそれぞれで,心理的居場所感の高低の群分けを試みた。しかし,個人の心理的居場所感尺度と集団の心理的居場所感尺度の相関は.70と非常に高く,尺度得点も近い値を示したため,個人と集団での差はあまり見られないということになる。
試みとして,調査対象者194名の中で,個人での心理的居場所感,集団での心理的居場所感それぞれの高群低群に群分けをしてみた。個人での心理的居場所感尺度得点の高得点約3分の1である58名(3.3〜4)を個人高群,低得点約3分の1である57名(1.45〜2.7)を個人低群とした。また,集団での心理的居場所感尺度得点の高得点約3分の1である59名(3.2〜4)を集団高群,低得点約3分の1である61名(1.1〜2.65)を集団低群とした。HH,HL,LH,LLのように4群に分けたところ,その群の分かれ方は,個人高×集団高が38名,個人高×集団低が1名,個人低×集団高が2名,個人低×集団低が41名となり,著しい偏りがあることが改めて確認された。そのため,今回の群分けの結果は使用しない。
←back/next→