1. 各尺度の因子分析と下位尺度得点について
1-5.恋人の嫌なところ(女子データの分析)
全体の因子分析と因子構造が異なるか検討するために女子のみのデータで因子分析を行った(最尤法プロマックス回転)。その結果,「8. センスがない」「10. なよなよしている」の2項目は複数の因子に負荷量が高かったため削除したところ,因子の解釈可能性などから3因子解を採用した(Table10)。
第1因子は「22. 束縛する」「14. 神経質」「11. プライドが高い」などの項目に高い因子負荷量がみられた。これはこちらが対応することも面倒くさいようなことに対して嫌だと感じていると考えた。そのため『面倒くさい』と命名した。
第2因子は「6. 時間にルーズ」「7. 計画性がない」「4. 軽い」などの項目が含まれていた。よって『適当』と命名した。
第3因子は「2. 放置される」「23. 趣味を優先する」「3. 素直じゃない」の3項目に高い因子負荷量がみられた。そのため『冷たい』と命名した。
そして,下位尺度である『面倒くさい』『適当』『冷たい』の平均値と標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,『面倒くさい』でα=.92,『適当』でα=.93,『冷たい』でα=.75,と十分な値がみられた。
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