4.恋人,交際経験の有無による恋人の好きなところ,嫌なところ,許容度,対処行動の違いについて


加えて,恋人あり群,交際経験あり群,交際経験なし群の項目ごとでの差を検討するために,一要因分散分析と多重比較を行った。

 恋人あり群,交際経験あり群,交際経験あり群を独立変数,好きなところの項目を従属変数として一要因分散分析を行った(Table19)。

 その結果,「お金持ち」「安心感がある」「一途」「優しい」「将来のことを考えてくれる」「気配りができる」「笑わせようとしてくれる」の7項目で有意な群間差が示された。TukeyのHSD法による多重比較を行ったところ,「お金持ち」においては,交際経験なし群と恋人あり群の間に有意な群間差がみられ,(F(2,133)=4.36 ; p<.05),「安心感がある」では,恋人あり群と交際経験あり群,交際経験なし群の間に有意な群間差がみられた(F(2,133)=6.42 ; p<.01)。「一途」では,恋人あり群と交際経験あり群の間に有意な群間差がみられ(F(2,133)=3.77 ; p<.05),「優しい」では,恋人あり群と交際経験あり群,交際経験なし群の間に有意な群間差がみられた(F(2,133)=6.01 ; p<.01)。「将来のことを考えてくれる」では,恋人あり群と交際経験あり群,交際経験なし群と交際経験あり群の間に有意な群間差がみられ(F(2,133)=9.48 ; p<.01),「気配りができる」では,恋人あり群と交際経験あり群の間に有意な群間差がみられた(F(2,133)=5.45 ; p<.01)。「笑わせようとしてくれる」では,恋人あり群と交際経験あり群の間に有意な群間差がみられた(F(2,133)=4.33 ; p<.01)。また,「無邪気」で恋人あり群と交際経験なし群の間に有意傾向のある群間差がみられた。(F(2,133)=2.98 ; p<.10)。



  



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