15.群分けを含めたドリームマップ授業前後での比較検討
15-5.ドリームマップ授業前後での活動志向理由の分類による検討
ドリームマップ授業の効果が、志向した活動に対する理由によって影響がないかを調べる為に、各下位尺度において、「授業前後(2:授業前・授業後:被験者内)×将来の夢の大分類(7:感情・活動・客観視・変化・変化可視・達成・共有:被験者間)」の混合モデルの2要因分散分析を行った(Table 12)。その結果、授業前から授業後において、行動の積極性(F=18.34,p<.01)、能力の社会的位置づけ(F=28.67,p<.01)、楽観性(F=31.50,p<.01)、個人基準肯定的自己評価感情(F=26.79,p<.01)、社会基準肯定的自己評価感情(F=4.92,p<.05)、自律的学習行動(F=8.57,p<.01)、積極的関与行動(F=10.31,p<.01)、授業に対する自我関与(F=6.87,p<.05)に有意な主効果が見られた。また、理由小分類において、社会基準肯定的自己評価感情(F=3.95,p<.05)、授業に対する自我関与(F=2.79,p<.05)に有意な主効果が見られた。なお、どの下位尺度においても、有意な交互作用は見られなかった。
また、大分類によって検討する為に、各下位尺度において、「授業前後(2:授業前・授業後:被験者内)×将来の夢の大分類(7:感情・活動・客観視・変化・変化可視・達成・共有:被験者間)」の混合モデルの2要因分散分析を行った(Table 13)。その結果、授業前から授業後において、行動の積極性(F=15.98,p<.01)、能力の社会的位置づけ(F=20.74,p<.01)、楽観性(F=18.48,p<.01)、個人基準肯定的自己評価感情(F=19.07,p<.01)、社会基準肯定的自己評価感情(F=4.97,p<.05)、自律的学習行動(F=13.80,p<.01)、積極的関与行動(F=14.86,p<.01)、授業に対する自我関与(F=5.45,p<.01)に有意な主効果が見られた。また、理由大分類において、社会基準否定的自己評価感情(F=3.91,p<.05)、授業に対する自我関与(F=2.99,p<.01)に有意な主効果が見られた。なお、どの下位尺度においても、有意な交互作用は見られなかった。
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