ドリームマップ授業の効果が、将来の夢によって影響がないかを調べる為に、各下位尺度において、「授業前後（2:授業前・授業後:被験者内）×将来の夢の小分類（12: 1 世界有名・2 日本有名・3 有名・4 憧れ・5 周囲尊敬・6 周囲援助・7 周囲援助(対動物)・8 笑顔・9 自己実現・10 個人本意・11 固有名詞・12 キャッチコピーなし:被験者間）」の混合モデルの2要因分散分析を行った（Table 8）。なお、〈周囲尊敬〉と〈その他〉の群は、分類された数が少なかった為、分析を行わなかった。
結果、授業前から授業後において、行動の積極性（F=11.98,p<.01）、能力の社会的位置づけ（F=15.01,p<.01）、楽観性（F=7.71,p<.05）、個人基準肯定的自己評価感情（F=11.98,p<.01）、自律的学習行動（F=6.15,p<.05）、積極的関与行動（F=5.68,p<.01）、授業に対する自我関与（F=3.97,p<.05）に有意な主効果が見られた。また、夢小分類において、楽観性（F=2.01,p<.05）、個人基準肯定的自己評価感情（F=1.91,p<.05）、自律的学習行動（F=2.22,p<.05）に有意な主効果が見られた。なお、どの下位尺度においても、有意な交互作用は見られなかった。
また、大分類でも検討する為、各下位尺度において、「授業前後（2:授業前・授業後:被験者内）×将来の夢の大分類（4:他者評価・他者影響・自己・不明瞭:被験者間）」の混合モデルの2要因分散分析を行った（Table 9）。なお、その他の群は、分類された数が少なかった為、分析を行わなかった。
その結果、授業前後において、行動の積極性（F=7.58,p<.01）、能力の社会的位置づけ（F=11.84,p<.01）、個人基準肯定的自己評価感情（F=4.88,p<.05）自律的学習行動（F=10.39,p<.01）、積極的関与行動（F=9.85,p<.01）に有意な主効果が見られた。また、夢大分類において、能力の社会的位置づけ（F=3.09,p<.05）、楽観性（F=3.90,p<.01）、自律的学習行動（F=3.74,p<.01）、授業に対する自我関与（F=3.42,p<.01）に有意な主効果が見られた。なお、どの下位尺度においても、有意な交互作用は見られなかった。
