17.各尺度の使用について


 17-1.一般性セルフ・エフィカシー尺度
 本研究では、坂野・東條(1986)の作成した一般性セルフ・エフィカシー尺度を、小学生でも理解できる内容にする為に、項目を一部修正して使用した。下位尺度の構成は坂野・東條(1986)により、「行動の積極性」「能力の社会的位置づけ」とした。また、尺度の信頼性についても、Table 1のとおり十分な値が得られたので、一部項目を修正したが、研究上問題ないと判断した。

 17-2.子ども用楽観・悲観性尺度
 本研究では、外山(2016)の作成した子ども用楽観・悲観性尺度を作成した。下位尺度の構成は坂野・東條(1986)により、「楽観性」とした。また、尺度の信頼性についてもTable 1のとおり十分な値が得られたので、研究上問題ないと判断した。

 17-3.短縮版自己評価感情尺度
 本研究では、原田(2014)の作成した自己評価感情尺度を使用した。下位尺度は原田(2014)により、「個人基準肯定的自己評価感情」「個人基準否定的自己評価感情」「社会基準否定的自己評価感情」「社会基準肯定的自己評価感情」とした。Table 1のとおり、個人基準否定的自己評価感情と社会基準否定的自己評価感情については天井効果が見られた。しかし、本研究において、これらの尺度は項目を1つずつしか使用しておらず、自己評価感情を測定するものとして必要であると判断した為、そのまま使用することとした。

 17-4.学習意欲尺度
 本研究では、真田ら(2014)の作成した児童用の学習意欲尺度を、一部項目を修正し使用した。下位尺度の構成は真田ら(2014)により、「自律的学習行動」「積極的関与行動」「授業に対する自我関与」とした。また、尺度の信頼性についても、Table 1のとおり十分な値が得られたので、一部項目を修正したが、研究上問題ないと判断した。



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