3.各教師の信念・過去の指導経験・教師間連携について


3-5. 信念・過去の指導経験のインタビュー(C教師)(Table14)

 C教師は「一生懸命かかわることを重視しています」と強調していることから,真摯な姿勢で生徒と関わることを最も大事にしていると考えられる。そのため,休み時間でも他教師と生徒の話をするなど,細やかな情報共有といった他教師との連携を大事にしていた。さらに,教師として一生懸命授業をつくって,生徒にしっかり取り組んでいることを示すといった,責任をもった行動を心がけていた。

 C教師は指導が難しい生徒への指導をする際に,授業場面での工夫や授業の前後での関わりなど,細密で積極的な関わりにより指導がうまくいったと感じていた。一方で「どうしてきちんとしないの?」など直接的な言い方といった無配慮な行動により,指導がうまくいかなかったと感じていた。そこで,そのようなうまくいかなかった経験を基に,C教師は指導をする際に,「言い方とタイミングと,正しいことでも素直に受け入れられるような環境をつくってから言う」といった,無配慮で一方的な指導にならないように気をつけていた。

  



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