3.各教師の信念・過去の指導経験・教師間連携について


3-7. 信念・過去の指導経験のインタビュー(D教師)(Table15)

 D教師は社会人として必要な規律,礼儀,義理人情を生徒に指導することを大事にしていた。それは,民間企業での社会人経験で得た知識や経験を踏まえた指導観をもっているためであった。

 指導が難しい生徒を指導する際に,教師−生徒の関係性が変容可能な状態であれば,教師からの介入を契機として,生徒の変容を促すことが可能であると感じていた。一方で,例えば,生徒が褒めてほしいと思っていることを,褒めない,つまり,生徒の期待に反した対応の仕方は教師−生徒間の不和につながると感じていた。また指導の中で,笑いやユーモアを取り入れ,メリハリをつけるといった緩急をつけた指導も心がけている。普段の生活の中でのユーモアを交えた自然な関わりを通して生徒指導を行うことを大事にしていた。

  



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