【研究1】
検定教科書の発問に関する分析結果
6−1. KJ法による発問の分類
検定教科書で提示されている発問について,KJ法を用いて@物語内容を問う発問A子ども自身の考えを問う発問B行動を促す・行動を指示する発問の3つに分類した(Table4)。
それぞれ,物語内容を問う発問が26個,子ども自身の考えを問う発問が26個,行動を促す・行動を指示する発問が11個であった。
また,それぞれの単元において,発問の順番を整理したところ,26単元のうち19単元について,物語内容を問う発問,子ども自身の考えを問う発問,行動を促す・行動を指示する発問の順に発問が提示されていることが読み取れた。ただし,いつでもすべての種類の発問が存在したわけではなく,19単元中2単元については,子ども自身の考えを問う発問を省略し,物語内容を問う発問から行動を促す・行動を指示する発問へ移行した。また,物語内容を問う発問を省略し,子ども自身の考えを問う発問から行動を促す・行動を指示する発問へ移行したのは19単元中9単元であった。
行動を促す・行動を指示する発問から発問が始まっている単元は無く,第一の発問に最も多かったのは物語内容を問う発問であった(26単元中15単元)。
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