3. 各下位尺度間の相関
Table2に各下位尺度間の相関を示した。
3-1.各尺度内での下位尺度間の関連
Table2より,相互独立性下位尺度である「個の認識−主張」と「独断性」との間,及び相互協調性尺度の下位尺度である「他者へ親和−順応」と「評価懸念」との間に有意な正の相関が見られた(それぞれr=.588,p<.01 r=.528,p<.01)。また「個の認識−主張」と「他者への親和−順応」及び「評価懸念」,「独断性」と「他者への親和−順応」及び「評価懸念」との間に有意な負の相関が見られた(それぞれ,r=-.325 p<.01, r=-.409 p<.01)。
認知的評価尺度の下位尺度である「対処効力感」と「重要性」及び「脅威性」と「重要性」の間には,有意な正の相関が見られた(それぞれr=.195 p<.05, r=.325 p<.01)。また,「対処効力感」と「脅威性」との間に有意な負の相関がみられた(r=-.309 p<.01)。
対人ストレスコーピング尺度の下位尺度である「ネガティブ関係コーピング」と「解決先送りコーピング」との間に有意な正の相関が見られた(r=.353 p<.01)。また,「ポジティブ関係コーピング」と「ネガティブ関係コーピング」および「ポジティブ関係コーピング」と「解決先送りコーピング」との間に有意な負の相関が見られた(それぞれr=-.180 p<.05, r=-.189 p<.05)。
3-2.相互独立性−相互協調性尺度と認知的評価尺度の下位尺度間の関連
Table2より,相互独立性の下位尺度である「個の認識?主張」と「独断性」は認知的評価尺度の下位尺度である「対処効力感」との間,また相互協調性の下位尺度である「他者への親和?順応」と「脅威性」及び「重要性」に有意な正の相関が見られた(それぞれr=.493 p<.01, r=.324 p<.01,r=183 p<.05,r=.244 p<.05)。また相互協調性の下位尺度である「評価懸念」は「影響性」との間に有意な正の相関がみられた(r=.211 p<.05)。さらに,「評価懸念」は「対処効力感」との間に有意な負の相関がみられた(r=-.185 p<05)。
3-3.相互独立性−相互協調性尺度と対人ストレスコーピングの下位尺度の関連
Table2より,相互独立性の下位尺度である「個の認識?主張」と対人ストレスコーピング 尺度の下位尺度である「ポジティブ関係コーピング」との間,及び相互独立性の下位尺度である「他者への親和?順応」と「解決先送りコーピング」との間に有意な正の相関が見られた(それぞれr=.373 p<.01, r=.207 p<.05)。
3-4.認知的評価尺度と対人ストレスコーピング尺度の下位尺度の関連
Table2より,認知的評価尺度の下位尺度である「対処効力感」と「ポジティブ関係コーピング」および「重要性」と「ポジティブ関係コーピング」との間,さらに「脅威性」と「ネガティブ関係コーピング」との間に有意な正の相関が見られた(それぞれr=.351 p<.01, r=.262 p<.01, r=.232 p<.01)。また,「重要性」と「ネガティブ関係コーピング」との間に有意な負の相関が見られた(r=-.173 p<.05)。
←back/next→