1.大学生の部活・サークルへの所属と役割の有無について




 どれほどの大学生が部活やサークルに所属しているのか,その中で役割を与えられている人はどのくらいいるのかを明らかにするために,質問紙調査において,現在もしくは過去に所属していた部活やサークルがあったかどうか,あった場合役割を与えられていたかどうかについて回答を求めた。役割を与えられている場合は,どのような役割であったかということについても回答を求めた。  その結果,男女ともにサークル・部活に所属している人がほとんどであった。その中でも,役割を与えられている人数が多かったが,これは所属する集団の規模の大きさによっても変化すると考えられる。というのも,規模の小さな集団は,役割を与えられる人数と所属している人数にあまり差がないため,役割を与えられるということが特別なことではないと捉えられる。そのため,こうした規模の大小や自分たちの世代の人数によっても,自尊感情に与える影響が変化することが考えられるため,今後調査を進めていく必要がある。



back/next