【結果】
4.疎外感について
4-1.疎外感尺度内での尺度間相関
事前質問紙の疎外感尺度内での尺度間相関は全ての下位尺度において1%水準で優位な正の相関が見られた。(Table4参照)
4-2.疎外感尺度と活動種類の比率およびフロー率の関連について
活動種類の比率と疎外感の関係性を明らかにするために,K比と疎外感のPearsonの積率相関係数をclearデータを用いて算出した。K比とは,全ての活動において,身体的活動の占める割合のことであり,身体的活動÷全活動数で求めた。そのため,K比が大きいほど身体的活動をしている割合が大きく,K比が小さいほど社交的活動をしている割合が大きくなる。その結果,K比と疎外感すべてにおいて相関が見られなかった(Table5参照)。
全活動数に占めるフローに入った回数の割合を求めるため,ESM調査から得たフローに入った数の合計÷ESM調査で得た全活動数をし,フロー経験の多さ(フロー率)を求めた。そして,フローの多さと疎外感の関係を明らかにするため,フロー率と疎外感尺度について,clearデータを用いてPearsonの積率相関係数を算出した。その結果,いずれにおいても相関が見られなかった(Table5参照)。
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