【結果】

 5.自己知覚について

 

 ESM調査で得たフローの多さや身体的活動と社交的活動の比率,実際の活動経験と自己知覚の関係性を明らかにするために,Pearsonの積率相関係数を算出した。また,ESM調査で得たデータを用いるため,clearデータで分析を行った。また,分析方法として土曜日と日曜日のデータをまとめ,自己知覚のデータを二倍にし,Pearsonの積率相関係数を算出している。そして,自己知覚と疎外感尺度におけるPearsonの積率相関係数は,自己知覚の二日間の平均を用いて算出した。結果は,Table10-13に示した。  

   

 5-1.自己知覚と活動種類の比率およびフロー率の関連について  

 ESM調査から算出したK比と自己知覚についてPearsonの積率相関係数を算出した。その結果,K比とマイナスの自己知覚に多くの相関が見られた(Table10参照)。  

 次に,ESM調査から算出したフロー率と自己知覚においてPearsonの積率相関係数を算出した。その結果,フロー率と「強い」,「生き生き」というプラスの自己知覚と相関が見られた(r=.235, p<.05; r=.254, p<.05)( Table10参照)。これらより,フロー率が高いほど,自己知覚をプラスに評価しやすいことが示された。

 

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