【結果】
6.心理的well-beingについて
6-6.心理的well-being尺度とフローパーソナリティ尺度の関連について
6-6-1.心理的well-being尺度とK経験の質における関連について
「積極的な他者関係」と「K自信」,「人格的成長」と「K没入」「K自信」「K挑戦」において有意な正の相関が見られた(順にr=.258, p<.05; r=.335, p<.01; r=.378, p<.01; r=.325, p<.01)。一方で,「自律性」「環境制御力」「人生における目的」「自己受容」においては,有意な相関は見られなかった(Table19参照)。
6-6-2.心理的well-being尺度とS経験の質における関連について
「積極的な他者関係」と「Sf頻度」「S没入」「S自信」(r=.406, p<.01; r=.247, p<.05; r=.387, p<.01),「人格的成長」と「Sf頻度」「S没入」「S自信」「S挑戦」(r=.326, p<.01; r=.231, p<.05; r=.347, p<.01; r=.328, p<.01),「自律性」と「S自信」「S挑戦」(r=.249, p<.05; r=.238, p<.05),「環境制御力」と「S没入」「S自信」「S挑戦」(r=.216, p<.05; r=.286, p<.01; r=.215, p<.05),「人生における目的」と「Sf頻度」「S自信」「S挑戦」(r=.313, p<.01; r=.314, p<.01; r=.285, p<.01),「自己受容」と「S自信」(r=.249, p<.05)の間で有意な正の相関が見られた(Table19参照)。
これらより,フロー経験の質が高いほど「人格的成長」が高まることが示された。また,社交的フローの頻度や,S経験の質が高いほど心理的well-beingが高まることが示された。しかし,「自己受容」においてはS自信のみで,他の経験の質とは相関関係はなかった。
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