【結果】
6.心理的well-beingについて
6-7.パーソナリティと心理的well-beingの関連について
フローパーソナリティによって心理的well-beingの高さが異なるかを明らかにするために,well-beingの下位尺度「積極的な他者関係」「人格的成長」「自律性」「環境制御力」「人生における目的」「自己受容」について,パーソナリティ(NP者,S-AP者,K-AP者,KS-AP者)を要因にして一要因分散分析を行った。データはclearデータを使用した。その結果,「積極的な他者関係」とパーソナリティ間で有意差が見られた(F(3, 44)=3.159, p< .05)。一方で,「人格的成長」「自律性」「環境制御力」「人生における目的」「自己受容」においてはパーソナリティ間で有意差は見られなかった(F(3, 44)=1.873, n.s.; F(3, 44)=.184, n.s.; F(3, 44)=1.263, n.s.; F(3, 44)=.572, n.s.; F(3, 44)=.649, n.s.)(Table20を参照)。
「積極的な他者関係」において,Tukey法による多重比較を行ったところ,K-AP者とKS-AP者において1%水準で有意な差が見られた。これより,積極的な他者関係はKS-AP者がK-AP者に比べて有意に高いことが示された。
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