【結果】
6.心理的well-beingについて
6-8.S-AP者の社交的活動の多さと心理的well-beingの関連について
S-AP者において,パーソナリティに合致した活動の多さが心理的well-beingに与える影響を調べるために,心理的well-beingについてS-AP者の社交的活動の多さを要因に一要因分散分析を行った。社交的活動の多さはS-AP者のclearデータにおいて,全活動数のうち社交的活動が5割以上を占める人をパーソナリティと“合致している人”,5割の人を“どちらでもない人”,5割以下の人を“合致していない人”とした。
その結果,S-AP者の社交的活動の多さにおける心理的well-being(積極的な他者関係,人格的成長,自律性,環境制御力,人生における目的,自己受容)の高さに有意差は見られなかった(F(2, 16)=1.824, n.s.; F(2, 16)=.800, n.s.; F(2, 16)=1.088, n.s.; F(2, 16)=1.349, n.s.; F(2, 16)=2.583, n.s.; F(2, 16)=.183, n.s.)(Table21参照)。また,K-AP者においては度数が少なかったため,分散分析は行わなかった。身体的活動を多く行っている“合致している人”と少ない“合致していない人”の平均値はTable22に示す。
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