【結果】
7.パーソナリティについて
7-2.パーソナリティと経験の質の関連について
7-2-2.パーソナリティと自信について
KS自信については,パーソナリティとKS自信の交互作用が有意になった(F(3, 106)=10.068, p<.001)。しかし,KS自信の主効果は有意にはならなかった(F(1, 106)=1.621, n.s.)。(Table26参照)。なお,KS自信得点の差について,パーソナリティごとに比較したものを,Figure7に示した。
7-2-2-1.パーソナリティにおけるKS自信の単純主効果の検定
パーソナリティとKS自信の交互作用が有意であったため,パーソナリティにおけるKS自信の単純主効果の検定を行った。その結果,NP者,S-AP者,K-AP者におけるKS自信の単純主効果は有意であった(F(1, 106)=6.33, p< .05; F(1, 106)=18.80, p< .001; F(1, 106)=5.39, p< .05)。一方で,KS-AP者におけるKS自信の単純主効果は見られなかった(F(1, 106)=.03, n.s.)。
Table26,Figure7にも示されている通り,NP者とK-AP者はK自信がS自信に比べて有意に高く,S-AP者はS自信がK自信に比べて有意に高いことが示された。これは,没入の時と同様の結果である。
7-2-2-2.KS自信におけるパーソナリティの単純主効果の検定と多重比較
パーソナリティとKS自信の交互作用が有意であったため,KS自信におけるパーソナリティの単純主効果の検定を行った。その結果,K自信とS自信におけるパーソナリティの単純主効果は,いずれも有意であった(F(3, 106)=8.51, p< .001; F(3, 106)=14.74, p< .001)。パーソナリティの4水準に対してBonferroniの方法による多重比較を行ったところ,K自信においてS-AP者,NP者,K-AP者,KS-AP者の順で得点が大きくなった。そして,KS-AP者とNP者,S-AP者の間にのみ有意差が見られた(F(1, 106)=13.16, p< .01; F(1, 106)=22.26, p< .01)。また,S自信においては,NP者,K-AP者,S-AP者,KS-AP者の順で得点が高くなった。その中で,NP者とS-AP者,KS-AP者(F(1,106)=26.42, p< .01; F(1,106)=34.49, p< .01),K-AP者とS-AP者,KS-AP者(F (1, 106)=8.98, p< .05; F(1, 106)=13.25, p< .01)の間に有意差が見られた。
←back/next→