【考察】

 1.フローパーソナリティについて

 

 1-3.自己知覚について  

 自己知覚とフローの関係性を明らかにするため,ESM調査において21時ごろのレポートと同時に自己知覚のチェックリストを送り,一日を振り返って現在の気分についての回答を求めた。そして,Csikszentmihalyi & Graef(1975a)の調査において自己知覚は,疎外感と逆の結果になっている。つまり,身体的フローを多く経験する人は疎外感は高いが自己知覚をプラスに評価しており,社交的フローを多く経験する人は疎外感は低いが自己知覚をマイナスに評価するということであった。疎外感とフローパーソナリティに関係性があるとは言えないことについては既に示したが,ここでは自己知覚とフローパーソナリティの関係性について検討をしていく。  



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