4. 音楽速度と楽観性が作業に及ぼす影響
4−3.課題態度について
課題態度について観点は6個あり,確認作業を行うか・塗る動き・塗る順番・境界線の塗り方・紙を回して塗るか・色を塗る速さ・作業時間を観察した.これらは動画を観察し,分類を行った.
まず,確認作業については,0が確認なし,1が塗り絵を行う前に少し確認する,2が最後に目でさらっと確認する,3が最後にのみ指さし等でよく確認する,4は確認作業をたくさん行うという評価とした.塗る動きについては色をどのように塗っていくかについて,動画でも評価するために,線を1本ずつ丁寧に塗っていくかどうかを確認し,丁寧であれば0とし,雑な塗り方になっていくにつれ数値を大きくし,4段階評定で確認した.これについては,第三者に基準を伝え,第三者の評価と独自の評価の平均を取った数値を使用する.塗る順番については,順番に違いが出るのか見るために,1をAから順に,2を持ったペンから,3は図形の上から,4は途中から塗り方を変えたりして特徴が無かった塗り方として分類した.境界線の塗り方については,境界線を先に塗ってから中を塗るのかどうかに違いが無いか調べるために分類した.1が境界線を描きその部分の内側を塗っていくもの,2が持ったペンの境界線を先に全て塗ってしまってから内側を塗っていくもの,3が内側をある程度塗ってから境界線を塗り始めるもの,4が境界線を描かないものとして分類した.紙を回しながら塗っていくかに関しては,1が回す,2が回さないという分類である.塗る速さとは,0.01秒で何センチメートル塗っているかについての結果である.
Table16 確認について
Table17 塗る動きについて
Table18 塗る順番について
Table19 境界線の塗り方について
Table20 紙を回すかについて
Table21 塗る速さについて
分析の結果,課題を行っている時にどの程度確認作業を行ったかを得点化した,確認得点において音楽による主効果が見られ(F(2,59)=3.377,p<.05),多重比較により音楽なし群の方がテンポの速い音楽群よりも確認得点が有意に高いことが示された.また,塗る速さにおいて楽観性の高さによる主効果において10%水準の有意傾向が見られた(F(1,59)=3.531,p<.10).
4−4.作業時間について
Table22 作業時間について
作業時間においては,個人差を統制するために事前に色塗りをさせた時間を共変量に入れ,音楽速度と楽観性の高さを独立変数とした2要因分散分析を行った.しかし,有意な結果は得られなかった.
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