結果


5.家族機能各下位尺度による愛着スタイルの差の検討


重回帰分析ではOlson(1979)の円環モデルのような凝集性・適応性を組みあわせた検討は行えていないため,家族機能をバランス群,中間群,極端群に分けた。凝集性・適応性の平均値が2未満,4以上の場合を極端,それ以外を中間とした。その後,凝集性・適応性両方が中間である場合を「バランス群」,どちらかが中間でもう一方が極端である場合「中間群」,両方が極端である場合を「極端群」とした。
その後,家族機能の程度によって愛着スタイルが異なるのかを検討するために,愛着スタイルに対して家族機能群の一要因分散分析ウェルチ法を行った(Table 8~Table 10)。その結果,見捨てられ不安において有意な差が得られた(F(2,75.312)=4.753,p=.011)。さらに,多重比較を行ったところバランス群と中間群の間に有意な差が見られた(p=.009)。  





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