結果
3.各変数の相関係数
就職不安尺度の併存的妥当性を検討するため,特性不安尺度と就職不安尺度の各下位尺度の相関係数を求めた(Table 14).その結果,特性不安尺度の下位尺度と就職不安尺度の下位尺度である「教員採用試験不安」,「職場不安」,「職業適性不安」の間に有意な正の相関がみられた.また,就職不安尺度の各下位尺度と進路探索行動尺度の各下位尺度,教員養成課程に関わる進路探索行動尺度の各下位尺度,進路選択に対する自己効力感尺度の相関係数を求めた(Table 15).各変数の相関において,「進路選択に対する自己効力感」では「職場不安」,「職業適性不安」との間に負の相関がみられた.加えて「自己内省」,「情報収集」,「外的活動」,「教職をめざすための情報収集」,「教職のための自己内省」との間に正の相関がみられた.「教員採用試験不安」では「職場不安」と正の相関がみられた.「職場不安」では「職業適性不安」と正の相関がみられた.「職業適性不安」では「教職をめざすための情報収集」,「教職のための自己内省」との間に負の相関がみられた.「自己内省」では「情報収集」,「外的活動」,「教職のための自己内省」と正の相関がみられた.「情報収集」では「外的活動」,「教職をめざすための情報収集」,「教職のための自己内省」と正の相関がみられた.
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