3. 進路選択に対する自己効力感について
プロアクティブパーソナリティ特性は進路選択に対する自己効力感との関連がある(西山・中野,2002).進路選択に対する自己効力感はBandura(1977)によって提唱された自己効力感を参考にTaylor&Betz(1983)によって進路選択・決定についての研究に導入されたものである.先行研究では,進路選択に対する自己効力感が高いほうが就職不安が低いという関連がみられている(赤田・若槻,2011).また,古市・久尾(2007)の研究から,進路に関する自己効力感が低いことによって就職不安が高くなるという関連もある.このことから,就職不安と進路選択に対する自己効力感は交互作用があることが分かっている.他にも松田・永作・新井(2010)の研究では,就職活動不安が高まると問題解決型コーピングが低下し,就職活動が抑制されることが分かっている.
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