6.批判的思考態度とストレスの関連
池田ら(2014)では,コーピングスタイルを柔軟に取捨選択するには,自身の状況や状態を把握し,それに対してどのように対処すべきか判断する能力や態度が必要となると考え,クリシン志向性との関連を検討している。クリシンでは,他者の情報だけでなく,自身の思考をメタ認知することで,客観的な判断が可能になるからである。
具体的には,先行研究から心理的ストレス反応や抑うつ度が最も高いと考えられる女子大学生を対象に,クリシン志向性(non-social)が心理的ストレス反応やコーピングにどのように影響するか検討している。その結果,クリシン志向性とコーピングスタイル,心理的ストレス反応の関連が示唆された。
また,心理的ストレス反応の低群と高群で分け,クリシン志向性を独立変数,コーピングを従属変数に重回帰分析を行い,心理的ストレス反応が低い群では,クリシン志向性により状況に応じてコーピングが上手に使い分けられていることを明らかにした。
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