方法

1. 対象者 

三重県内の大学生男女203名を対象として質問紙調査を実施した。このうち、質問紙に記入漏れや記入ミスのあったもの、両親の離婚経験があると答えた者を除き、有効回答者は計182名(男性60名、女性122名)のデータを分析対象とした。対象者の平均年齢は20,3歳(SD=1,36)であった。また、対象者のうち114名が現在自宅で生活し、68名が自宅外で生活をしていた。

 

 2. 調査時期 

2007年11月〜12月に実施した。

 

 3. 手続き 

調査は心理学と教育学の講義時間中に質問紙を配布し、一斉に実施した。また一部は筆者による個別配布によって実施した。質問紙の回答に要した時間は15分程度であった。

 

4.質問紙の構成

@     子どもの評価による両親間の関係尺度:高橋(1998)が子どもの側から両親間の関係を評価するために作成した15項目を使用した。この尺度は両親間の愛情(8項目)および葛藤解決(7項目)という2つの下位尺度からなる。15項目のうち、高橋(1998)で因子分析の結果、尺度作成時とは異なる因子に該当した両親間の愛情項目1項目を削除して、計14項目を使用した。項目に対して、自分の両親に当てはまるのはどの程度かを4段階で評定させた。

A     子どもの認知する親の養育態度尺度:姜・酒井(2006)が親が実際に行った子どもの養育についての全般的な内容を元に作成した受容項目15項目、統制項目10項目、計25項目を参考にした。そのうち、姜・酒井(2006)で因子分析の結果、因子負荷量が低い受容項目8項目、統制項目3項目を削除した計14項目を使用した。父親用と母親用を用意し、父親と母親それぞれのこれまでの養育態度について総合的に考えるように質問し、どの程度あてはまるのかを5段階で評定させた。また、父親の養育態度と母親の養育態度を答える順により結果に違いが出ないようにするため、父親の養育態度を先に答える質問紙と母親の養育態度を先に答える質問紙を用意し、ランダムに配布した。

B     友人関係の親密性の認知尺度:石井(1998)が友人との親密性の認知・感情的な側面を捉えるために作成した14項目を使用した。一番仲のよい友人との現在の様子を思いださせ、「相手に対する親密性」「相手からの親密性の推測」のそれぞれ7項目を5段階で評定させた。

C     自尊感情尺度:Janis&Field(1959)によって作成された自尊感情尺度をもとに遠藤・安藤・冷川・井上(1974)が作成した自尊感情尺度(SE-1)を使用した。全部で23項目あり、5段階で評定させた。本尺度は井上・冷川・藤原(1982)により「他者からの評価を気にする程度」「自己の価値観」「社会場面における不安」「劣等感」という4つの因子が見出されている。さらに、Y-G性格検査との相関から、この尺度で測定される自尊感情が高いほど情緒的安定性、社会的適応性が高く、社会的活動性、主導性が高いことを見出している。

D     フェイスシート:学年、年齢、性別、現在両親と同居か別居かどうか、両親は現在二人親か一人親か、また両親は離婚の経験があるかをたずねた。また、プライバシーに配慮し、表紙の次のページに項目を記述し、回答することに抵抗を感じる場合は回答を拒否してもよい旨を表紙に記述した。




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