![]()
T.調査対象
東海地方の大学生274名に、質問紙調査を実施した。このうち、質問紙に記入もれや記入ミスのあったものを除き、有効回答者合計254名(男性67名、女性187名、平均年齢20.70歳,SD=1.32)のデータを分析対象とした。調査時期は12月上旬であった。
U.調査実施状況
調査は講義時間の一部を利用して一斉に実施し、その場で回収した。また、個人的にも調査を依頼し、その場または自宅で各自実施してもらった後、研究者が直接回収した。質問紙の回答に所要する時間は約15分程度であった。
V.質問紙の構成
1.シャイネス尺度
菅原(1998)によって作成されたシャイネス尺度を使用した。シャイネスの主要な特性である対人不安傾向と対人消極傾向をそれぞれ独立した特性として測定し、そのシャイネスの程度と個人差を求めることを目的とする。測定されたシャイネスは、@高不安―消極群 A高不安―積極群 B低不安―消極群 C低不安―積極群 の4つに分類する。尺度は、「対人不安傾向」9項目、「対人消極傾向」8項目の全17項目で、4件法(1.全くあてはまらない 2.あまりあてはまらない 3.まあまああてはまる 4.かなりあてはまる)で回答を求めた。
2.主張性スキル尺度
濱口(1994)が作成した児童用主張性尺度(Assertiveness Scales for Children:ASC)を、三部(1997)が大学生・社会人用に改訂したASCR(Asssertiveness Scales for Children Revised)を使用した。濱口(1994)の下位尺度構成に基づく、6種類の主要な主張性行動(権利の防衛、要求の拒絶、異なる意見の表明、個人的限界の表明、他者に対する援助の要請、他者に対する肯定的な感情と思考の表明)を網羅した大学生・社会人用の主張性尺度であり、主張性スキルを多面的に測定することを目的とする。ただし、今回、各項目において、大学生の主張性を測定する際に、適切でないと思われる文章表現が見られ、妥当ではないと判断し、著者の研究目的をよく理解する教育心理学専攻のゼミ生らの合意を得た上で36項目を修正したものを使用した。項目数は、全36項目で、4件法(1.いいえ 2.どちらかといえばいいえ 3.どちらかといえばはい 4.はい)で回答を求めた。
3.対人ストレスイベント尺度
対人関係においてストレスを生じさせうるイベントについて、各項目内容が最近3ヶ月間にどの程度の頻度で起こったかを測定することを目的とする。橋本(1997)によって作成された、対人ストレスイベント尺度を使用した。対人ストレスイベントは、橋本(1997)によって、@対人葛藤(社会の規範から逸脱した顕在的な対人衝突事態)、A対人劣等(社会的スキルの欠如などにより劣等感を触発する事態)、B対人磨耗(対人関係を円滑に進めることに伴い気疲れを引き起こす事態)の3つの下位尺度に分類されている。全30項目で、4件法(1.全くなかった 2.ほとんどなかった 3.たまにあった 4.しばしばあった)で回答を求めた。
![]()
問題と目的へ
結果と考察へ
今後の課題へ