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予備調査:
1、方 法
(1)調査対象:
2003年6月の下旬(学年末試験終了後)に、中国上海市の重点中学校1校の2年生3クラスと普通校1校の2年生3クラスを質問紙法による予備調査を実施した。そこで、重点校の有効回答者87名(男性27名、女性60名)と、普通校の有効回答者90名(男性38名、女性52名)、計177名を分析の対象となった。
(2)調査内容:4尺度計89項目である。
(3)使用言語:
すべての尺度において、筆者の大学の同級生数人により、バックトランスレーションの手続きを用いて、中国語版尺度を作成した。
2、結果と考察:
@学校ストレッサー尺度では、「教師との関係」、「学業」、「友人との関係」、「家族との関係」の4因子20項目が抽出された。
Aストレス反応尺度では、「抑うつ、不安」、「身体的反応」、「無気力」、「自信喪失」の4因子18項目を抽出された。
Bコーピング尺度では、「積極的な対処」、「回避的な対処」および「認知的な対処」の3因子23項目がそれぞれ抽出された。
Cソーシャル・サポート尺度では15項目を1因子として、因子分析をしたところ、因子負荷量が0.35以下の2項目を除くことにした。
予備調査を実施したことで、4尺度の中国版質問紙は妥当であり、信頼できるものだと確信できた。そこで、本調査では、これらの項目からできた質問紙を用いて、中国小皇帝たちの学校ストレスの現状に迫ることとなる。
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