児童のためのマルチメディア情報発信支援システムの開発とその利用効果

■第2章

システムの開発
2.1 システムの概要 2.2 作成支援 2.3 発信支援 2.4 活用支援 ←それぞれのページにリンクしています

2.3 発信支援

2.3.1 特 徴
  
 「発信支援」では,児童が作成したWebページが情報発信上問題がないかを児童自らがチェックする機能を持つ。主に情報モラルに関するルールについての支援情報があり,児童はこの情報を見ながら自分のWebページを修正・改善していく。   
 これらの活動を通して,児童自身も情報モラルに関しての問題を主体的に考えることができるのではないかと考える。
 児童用Web情報発信支援システムの中では発信支援のページを「情報発信ガイドライン」と呼んでいる。

2.3.2 活用場面 
 実際の活用場面としては,「作成支援」で児童が作成したWebページを「情報発信ガイドライン」を見ながら自らがチェックをする。
「情報発信ガイドライン」のページ(図2−13)では,具体的に「個人情報」「肖像権」「著作権」「誹謗中傷」の4つのチェック項目を設けた。。
 マニュアルで作成されたWebページをチェックすることを前提にしているので,チェック内容はマニュアルのひな形で作ったときに起こりうると考えられる最小限のものに絞った。チェック内容の言葉は小学生中学年でも理解できような表記とした。
 また,より詳しい内容を知りたい時は,それぞれの関連リンクから情報23)〜28)を得ることができるようにしている。
 それぞれのチェック内容は以下の通りである。

□肖像権・・・ 使っている写真に,顔がはっきり写っているものはありませんか。
□個人情報・・ 友達の名前や住所が書いてありませんか。
□著作権・・・ 使っているカットや写真の中に,他のホームページから勝手に取ってきたものはありませんか。
□誹謗中傷・・ 人が困ることを書いていませんか。
       (事実でも人が困ることを書くことはいけません)


図2−13 情報発信ガイドラインのページ(発信支援)



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