<調査対象者>
三重県及び愛知県、兵庫県、熊本県、京都府の小・中学校、高等学校、その他の学校(養護学校等)に在職する現職の教師98名(男性39名、女性59名、教職歴1〜34年)を対象に質問紙調査を行った。
<調査方法>
@調査方法:質問紙調査
A配布方法
三重大学大学院教育学研究科に在籍する現職教師を仲介して、職場等において他の現職教師に質問紙の配布を依頼したものと、研究者が調査対象者に対して、直接質問紙を配布する2通りの方法で配布した。回収方法に関しては後述の2通りによって回収した。前者は、依頼した大学院に在籍する現職教師を仲介にして、もしくは郵送で回収した。後者については、その場または自宅で回答後、研究者に直接渡すという方法をとった。
B調査時期
2005年12月7日〜12月末日
<質問紙の構成>
@ フェイスシート
年齢、性別、教職経験年数、現在勤務している校種(小学校については、校種を低学年と高学年に分けた)についてたずねた。
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Aパーソナリティ評定尺度(全21項目)
天根・吉田(1984)で用いられたパーソナリティ評定尺度17項目に加えて、越(2002)の性格・表出性のカテゴリーから「自己表出性」に関する形容詞4項目を選び、計21項目を用いた。
この評定尺度を用いて、いま現在、もしくは昨年度に担任した学級の児童・生徒の中で「ウマの合う児童・生徒」と「ウマの合わない児童・生徒」、そして「理想の児童・生徒」をそれぞれ1人ずつ想起させ、その子どもに対するイメージを5段階で評定させた。
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B教師の指導観尺度(全32項目)
梶田ら(1984)において使用された「個人レベルの指導論(Personal Teaching
Theory ; PTT)」を問う質問項目から20項目を選んだ。
しかし、梶田ら(1984)では、現職の幼稚園教師の意見をもとに質問項目が作成されているため、小・中学校、高等学校の教師に対して問うのに適切な項目のみを選んだ。榎本(2004)から現在の教師が中学生に必要としている力をもとに12項目を作成し、計32項目を教師の指導観尺度とした。
なお、質問項目の選択、作成の過程においては現職の小学校教師に意見を求め、内容の検討を行った。これら32項目についてそれぞれ児童・生徒を指導するときにどの程度重視しているかを6段階で評定させた。
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B自由記述
指導観尺度にある質問項目以外で児童・生徒を指導するときに、大切だと思っていることや心がけていることを自由に記述するよう求めた。


