【方法】

  • 1,調査対象および調査時期

  • 2,質問紙調査の内容


    1,調査対象および調査時期

      三重大学学生計267名(男性115名,女性152名)を対象にして2001年7月中旬に 質問紙調査を実施した。 その内、有効回答数は計259名(男性112名,女性147名)だった。 男女共に、平均年齢は18.6歳(18〜22歳)だった。


    2,質問紙調査の内容

     調査は「『スタイルと健康』に関する意識調査」と題したものであり、 以下の様な内容を含んでいる。

    (1)やせ願望に関わる参考データ
    @体型について
      対象者の体型の指標として、身長(p)及び、身長(p)−体重(s)の数値の記入を求めた。
    Aボディイメージ
      「あなたは自分自身の現在の体重をどのように感じていますか」という質問に対して、  「1.非常にやせている」「2.少しやせている」「3.ちょうどよい」「4.少し太っている」  「5.非常に太っている」の5段階で自己評価を求めた。
    Bやせ願望・理想体重
     理想とする体重を、現在の体重に比べて、−( )sあるいは+ ( )sの形で 記入してもらった。 また、「あなたは現在どの程度やせたいと思っていますか」 という質問に対し、「1.絶対にやせたい」「2.できればやせたい」 「3.どちらでもない」「4.やせたいとは思わない」の4段階で回答を求めた。
    Cやせたい理由
     「あなたはやせるとどんな良いことがあると思いますか」という質問に対し、 自由記述で回答を求めた。


    (2)やせ願望尺度
     EAT-26日本語版(向井ら,1994)や、EDI日本語版(志村ら,1994)を参考に作成した20項目から成る尺度。その内10項目は、やせ願望を認知面からとらえたもの(項目例:「太ることが恐いと思う」など)であり、残りの10項目は、やせ願望を行動面からとらえたもの(項目例:「食事をする時、カロリーをいつも気にしている」など)である。これらについて「1.まったくあてはまらない」から「5.非常にあてはまる」までの5段階評定法で回答を求めた。評定尺度への回答は、その後1点から5点までに得点化した。


    (3)べき思考尺度
     不合理な信念の程度を測定することを目的に、松村( 1991)により作成された日本版Irrational Belief Test(JIBT) の7つの下位尺度のうち、4つの下位尺度「自己期待」・「協調主義」 ・「内的無力感」・「外的無力感」からそれぞれ6項目を抜粋した計 24項目から成る尺度。これらについて「1.まったくそう思わない」 から「5.まったくそう思う」までの5段階評定法で回答を求めた。 評定尺度への回答はその後1点から5点までに得点化した。


    (4)社会的期待受容尺度
     女性にとって大切なのは外見や容姿の美しさだ、という 考え方に関連するものを想定して、10項目作成した( 項目例:「女性はいつまでも若々しくきれいでいなければならない」など)。 すべての項目に対して「以下の項目のような事がらは、現在の世の中で、 社会的な期待として、そのようであることがどの程度求められていると思いますか」 と問い、「1.全く求められていない」から「5.非常に求められている」 の5段階評定法で回答を求めた。評定尺度への回答は、その後1点から 5点までに得点化した。これらの項目はすべて「女性は・・・」で始まっており、 男女により質問の意味合いが異なってきてしまうが、この尺度を用いた分析は、 以後、女性を中心にして行う予定であったので、この質問形式で進めた。


    (5)自己評価尺度
     竹内ら(1993)が体重の過大認知と自己評価的意識との関係を解明することを目的とした論文上で使用した、梶田(1988)による自己評価的意識尺度を用いた(項目例:「私は現在の自分に満足しています」など)。23項目から成る。これらには「1.まったくそう思わない」から「5.まったくそう思う」までの5段階評定法で回答を求めた。評定尺度への回答は、その後1点から5点までに得点化した。




     
    【要約】 【問題と目的】 【方 法】 【結 果】 【考 察】

    トップページへもどる