結果2



1.アンパンマンの描き方
 コミュニケーション型知的リアリズム描画を行った対象児には主に2つのパターンがみられた。1つはアンパンマンのみを描くものであり、もう1つはアンパンマンとコップを組み合わせた実際の描画対象であるコップに近い描画であった。
各条件群においてどのようなコミュニケーション型の描画反応がみられたのかについて検討を行った。注視条件ではアンパンマンのみの描画が1名、アンパンマンとコップを組み合わせた描画が9名であった。一方非注視条件ではアンパンマンのみの描画が6名、アンパンマンとコップを組み合わせた描画が6名であった。各条件群とアンパンマンの描き方で差があるかxイ検定を行った結果、有意な差がみられた(xイ???=4.023,p<.05)。描画後他者に見られる注視条件ではアンパンマンとコップを組み合わせた描画が多くなり、それに比べて描画後他者に見られない非注視条件ではアンパンマンのみの描画が多くなったといえる。
 
2.「何を描いたのか」質問に対する言語反応
 各条件群においてコミュニケーション型の描画反応を行った対象児の言語反応について検討を行った。描画後、対象児に対して「何を描きましたか」と質問をした。その結果、注視条件ではアンパンマンと答えたのが1名、コップと答えたのが7名であった。一方非注視条件ではアンパンマンと答えたのが6名、コップと答えたのが1名であった。アンパンマン・コップ以外の回答は注視条件・非注視条件で各1名ずつ見られたが、度数が少ないため除外した。各条件と言語反応でxイ検定を行った結果、有意な差がみられた(xイ???=8.040,p<.01)。注視条件では「何を描きましたか」という問いに「コップ」と回答する対象児が多く、一方非注視条件では「何を描きましたか」という問いに「アンパンマン」と回答する対象児が多かったといえる。
 
3.描画理由質問に対する言語反応
 各条件群において、コミュニケーション型の描画反応を行った対象児に、「どうしてそれを描いたのか」と描画理由を尋ねた際の回答について検討を行った。アンパンマンを描画した対象児は注視条件10名、非注視条件12名であった。その中で描画理由の質問に回答した対象児は注視条件3名、非注視条件6名であった。



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